発達障害関連書籍【身体はトラウマを記憶する 脳・心・体のつながりと回復のための手法】【 身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価】

本 発達障害関連書籍

今回はトラウマ医療者にとってはとても有名な本、身体はトラウマを記憶する 脳・心・体のつながりと回復のための手法 と、

トラウマが癌や自己免疫疾患を引き起こしているかもしれないということに言及した
身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価

の二冊についてご紹介します。

身体はトラウマを記憶する 脳・心・体のつながりと回復のための手法

身体はトラウマを記憶する は私がPTSDと診断されてから初めて読んだ、本格的なトラウマについての本でした。

著者のベッセル・ヴァン・デア・コークはアメリカでは良く知られたトラウマ治療の大家であり、40年にもわたりトラウマが引き起こすさまざまな異常とその治療について研究してきました。

彼は退役軍人や虐待を受けた児童などを診察していくうちに、人は苦痛で逃げることのできない状況が続いたときに、抵抗するのをあきらめ、凍り付くか、さらには自身の感覚を切り離す 解離 という状況を起こすということに気づきます。
そして、それが起こった人の体内ではストレスホルモンの分泌が止まらなくなり、果てには健康を損なっていくことが分かったのです。

ストレス元が去っても、体はストレスにさらされた時の状況のまま、さらにトラウマの記憶は正常には処理されず、精神の中にそのまま残り続けることで、強いトラウマを受けた人は、トラウマを受けたその時のままの状態であり、今を生きれなくなってしまうのです。

本書の後半では、トラウマ記憶を処理し、過去のものにすること、そしてストレスにさらされた時の状況のままになっている体にさまざまなアプローチをし真の安心感を持たせることで、心身共に今を健やかに生きれるようになるということが書いてあります。

そのための治療法としてEMDRやヨーガが紹介されています。

私はこの本を読んで、トラウマは体にも記憶されることを知り、トラウマを受けてからずっと感じていた違和感は、解離が引き起こしているものだと知ることができました。
そしてカウンセリング等の治療で、バラバラなっていたトラウマの記憶と、体の感覚とを徐々にですが統一することができました。

この本は、やや高価ですが、トラウマが人にどのような影響を与えるか、そして、それから回復するための方法も詳しく書いてあるので、トラウマに悩んでいる人はぜひご一読してみてください。

身体が「ノー」と言うとき 抑圧された感情の代価

身体が「ノー」と言うときは私が身体はトラウマを記憶するを読んだ後に読んだ本です。その頃には私はすでに自己免疫疾患である1型糖尿病を発症しており、ストレスが自己免疫疾患や癌を引き起こすというのはとても興味深い内容でした。

自己免疫疾患はたいてい一般的には原因不明と言われていますが、この本ではある種の自己免疫疾患は発症前、または発症後抑圧された精神状態でいることにより明らかに悪化するということが書かれています。また、多くの自己免疫疾患患者は親との問題を抱えていたことが多く、その過程で何かにつけ「悪いのは自分だ」と思いやすくなることが多いのですが、それが免疫系にまで影響を及ぼしてしまい、自己の免疫系が、自己の成分に攻撃を開始してしまうのではないかということまで書かれていました。

この本では、アダルトチルドレンであり、親や周りの言うことをじっと聞いて、耐えてしまうような人ほど自己免疫疾患や癌にかかりやすいということまで書いてあります。また、何かのきっかけでそのようになってしまった人は、原因を調べて、カウンセリング等の治療を受ければ発症率が減らせるのではないかというお話でした。

※自己免疫疾患はウイルスの感染をきっかけとしたものなど、さまざまな発症原因があるとされ、はっきりとしたことは分かっていません。この本に書いてあることはあくまで発症の一例ですので、自己免疫疾患をもつお子様の親御さんは「子供を抑圧したから自己免疫疾患にしてしまったんだ…」などと自分を責めすぎないでください。

この本は身体はトラウマを記憶すると比べると免疫系の話などやや専門的な話が多いです。自己免疫疾患の発症原因が気になる方や、慢性的なストレスと疾病の関係について知りたい方は、ぜひご一読ください。

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