私の障害年金受給までの道のり

障害年金の初診日認定を図にしたもの 発達障害者が受給できる障害年金について

27歳で発達障害の診断を受けたしぐれ川ですが、障害基礎年金2級を受給しております。
そんな私は年金受給まで一苦労ありました。
どうやって年金を受給できたか、他の方のご参考になればと思い、私のケースを紹介します。

複雑な診断までの経緯

障害年金申請では、障害の原因や症状について初めて診察を受けた日(初診日)を医療機関からの証明書等で証明する必要があります。
それを知るためにはどのような経緯で障害(私の場合は発達障害)を診断されたか整理する必要がありました。

発達障害は生まれつきの障害なので初診日なんて必要ない気もしますが、制度上やはり初診日証明は必要でした。

私は小学校高学年のころから、不登校になり昼夜逆転生活を送るようになります。それに困り果てた親が最初に連れて行ったのがA病院でした。A病院では特に病名もつかず、睡眠薬を処方されただけでした。

しばらく通院しましたが、A病院の睡眠薬処方では特に改善せず、14歳の時B病院に連れていかれました。B病院は児童精神科のある大きな病院で、脳波やWISC、バウムテストなどいろいろな検査を受けました。
しかしそこで「発達障害などの先天的な障害は無い」と診断されてしまうのです。
(この誤診が長年私を苦しめることになります。)

その後高校からは普通に学校に通うようになり、何とか社会に適応できていたため精神科を受診することはありませんでした。この期間は約10年でした。

就職してから、どうにも仕事が覚えられない、コミュニケーションがうまく取れない、眠いのに眠れなくて疲れが取れない、などのうまくいかなさが目立ってきました。うつ症状もあらわれたため近隣の心療内科C病院を受診します。C病院では抗うつ剤を処方されただけで発達障害の診断は下りませんでした。

C病院の抗うつ剤だけの処方では仕事もうまくいかず、うつ症状もあまり改善せず苦しんでいたところ、1型糖尿病を発症します。すべてに絶望し、これはもう限界だと思った私は救いを求めて県外のⅮ病院の発達障害専門医の元を訪れます。

Ⅾ病院で、今までのうまくいかなさ、不適応、睡眠障害は発達障害(ADHD、ASD)のせいであり、うつ病はその二次障害である。との診断が下り、発達障害に合わせた治療をすることで睡眠障害などは大幅に改善することができました。また年金等も受給できる程度であるとのお話をされました。
発達障害との正式な診断が下りたのは27歳の時でした。

この一連の流れでどこを初診日とすればよいのか、自分で考えたものの全く分からず、また10年以上前の資料を集めるのも難しいと感じた私は、専門家に年金申請をサポートしてもらうことに決めました。

成果報酬型社労士に年金申請サポートを依頼

専門家に依頼することを決めた私は、インターネットで 「○○(住んでいる県)」 「障害年金」 などのワードで検索し、発達障害やうつ病などでの年金申請を多く扱っている社労士事務所を探しました。

私が見つけたそのような事案を取り扱っている県内の社労士事務所は、成果報酬型で着手金は不要でしたので、早速電話で自分のような例は扱ってくれるか問い合わせしました。
(発達障害やうつ病などでの年金申請を取り扱っている社労士事務所は着手金不要のところが多いようです。)

問い合わせたところ、対応できるので後日詳しい話を聞きたいということになり、無料相談会に案内されました。

相談会に向けて、専用の用紙を送っていただき、過去の受診歴や現在の症状等いろいろ書いて当日持っていくよう言われました。相談会では1時間ほど相談に乗っていただき、今の状態ならば精神障害年金を受給できる可能性が高いこと、受給できた場合の社労士への報酬等の説明がありました。
他に1型糖尿病での身体障害の年金受給は可能かどうか聞きましたが、今の状態では難しいとのお話でした。(1型糖尿病でも年金を受給している人もいるようなので、気になる方は電話等で相談してみてください)

そして、事務手数料2万円を支払い(手付金は不要だがこれは必要)、障害年金申請サポートをしていただくことにしました。
以降は一切顔を合わせることはなく、すべて書面や電話でのやりとりとなりました。

やはり難しい初診日認定

障害年金申請のために、社労士事務所からは、役所や年金事務所に行って書類を貰ってきてください、この書類を記入してくださいなどと依頼され、それをこなして進めていきました。

基本的には依頼されたことを淡々と進めていけば良かったのですが、当初から困難になるのではないかと危惧していた初診日認定の壁が立ちはだかりました。

社労士事務所のほうで最初は、初診日はC病院になるのではないかと考えC病院に初診日証明書類を作成してもらおうと思ったようなのですが、C病院からは10年以上前のB病院が初診であるのではないかと言われてしまったのです。
(初診日がC病院であれば厚生年金加入時期であり、同じ等級なら多い金額が受給できた。)

そこで、事務所からB病院に初診日証明書類作成依頼を出したのですが、B病院ではカルテが破棄されており、証明ができないと言われてしまったのです。
(実は医師法により治療が終了し診察に来なくなった患者のカルテは5年以上保管する義務がないのです。)

そこで、事務所から、領収書や診療明細等何かB病院に通院していた証拠は保管していないか探してくれないかと依頼されました。しかし当時の書類は母が処分しており、全く見つかりませんでした。
(このようなことがあるかもしれないので過去の診療明細等は捨てずに取っておくと良いでしょう。)

そこで、私は初診がB病院まで遡るならば、それより前のA病院こそ初診ではないかと提案しました。そして相談の結果A病院が初診であるという結論になりました。

事務所がA病院に問い合わせてみると、幸いにしてカルテが残っていることが分かり初診日証明を作成してもらうことができました。

こうして何とか初診日証明ができましたが、厚生年金ではなく基礎年金となってしまいました。

私の通院歴と初診日の図

図はややこしい私の初診日認定を描いたものです。

初診日は証明できたものの…

初診日は証明できたもののもう一つ困難がありました。

障害年金申請に必要な書類に、病歴・就労状況申立書というのがあるのですが、こちらは医者ではなく本人や身の回りの人が作成する書類です。
私は社労士事務所にサポートしてもらいながら書いたのですが、それでもかなり大変でした。子どもの時から現在まで、障害のせいで起こったと思われる困難を事細かに書く必要があるのですが、中にはPTSDの原因になっていることなどもあり、それを思い出して書くのはとても精神的につらい作業でした。

書類をそろえていざ申請!

年金申請で一番大切な診断書は、親身になってくれるⅮ病院の発達障害専門医が作成してくれたため、特に問題もなくスムーズに進みました。

そして、診断書、初診証明書類、病歴・就労状況申立書や、役所で発行した戸籍謄本等をそろえて年金事務所に申請しました。
依頼から申請までにかかった期間は、初診日証明や病歴・就労状況申立書に苦労したため半年にも及びました。(私が社労士事務所からの書類の依頼等をすばやくこなしていればもっと早く済んだと思います。)

そして2か月ほど経ってから…

無事年金支払通知書が自宅にとどきました‼
等級は障害基礎年金2級でした。
これで、無事障害年金を受給することができました。

その後社労士事務所に書類等を送り、成果報酬を支払い年金申請サポートは終了となりました。

まとめ

あくまで私のケースですが、障害年金受給までには様々な困難がありました。
特に初診日など、自力では何とかすることは不可能だったと思います。

発達障害の方はなかなか診断に至らなくていくつもの病院を転々とされたりする場合が多いようですので、その場合、いざ年金を申請しようと思った時初診日証明に苦労する場合が結構あるようです。
年金を受給できそうだし、申請してみたいけど、初診日証明等の書類が難しいと感じている方には、成果報酬考えると大きな費用ではありますが、社労士にサポートしてもらうことをおすすめします。
無料相談を行っている事務所も多いようなので、気になる方は相談からしてみると良いと思います。

以上でしぐれ川の年金受給までの道のりは終わりです。ここまで見ていただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました